早朝ひとり山散策

旅の楽しみは早起き
まだ誰も通っていない道をひとり落ち葉を踏んで歩く


まだ眠っている草木を起こさないように
そおっと・・・


山の上にはまだぽっかりと三日月が顔を出している

吐く息は白く
キーンとした空気がより木々を美しく浮かび上がらせている

草には霜がかかり、木の枝にはつららがぶら下がっている
日中はあんなに暖かくても
確実に冬はそこまでやってきているんだなぁ
 
寒さで冷え切った体を
まだ誰もいない露天風呂であたためる
遠くに浮かび上がる山をぼうーっと眺めながら
 
この大自然を独り占めできる贅沢
なんて幸せなんだろう