ユウさんとの出会い
ユウさんはライターのお仕事をされていて、
コピーライターのご主人シンヤさんと、
沖縄に惹かれて関西から移住してこられました。
 
読谷村についてあれこれ調べているうちに、
ユウさんのBlogと出会い、
いつしかユウさんの言葉、考え方に刺激を受けるようになりました。
今回沖縄に行く、と伝えたら「是非家に寄っていって!」と
気さくに声をかけてくださったので図々しくもお言葉に甘えることに。
 
ユウさんのお住まいは、
至る所におふたりの手作りオブジェが飾ってあって、
とっても個性的で素敵なおふたりらしい空間でした。
手作りの美味しいお菓子とお茶で、
風邪で機嫌の悪い娘を連れて行ったにもかかわらず、
嫌な顔ひとつせず、やさしくもてなしてくださいました。
沖縄へ移り住んだきっかけはガラスに魅せられたことであったと
私がここへ来たきっかけも器。
「モノが人を動かすんですね」と私が言うと、
「モノは人が作っているんですよね」とユウさんはおっしゃいました。
 
依然機嫌の悪い娘をユウさんは浜辺へ連れ出してくださり、
着いたとたん水を得た魚のようになった娘(笑)やっとゆっくりと話しができました。
ユウさんは、少女のようなみずみずしい感性を持った方で、
浜辺で貝殻やヤドカリと戯れる愛らしい姿、
ゆったりと話すそのオープンな雰囲気に、
気が付いたら滅多に話さないような事までもぺラぺラ話してしまいました。
ニューヨークで歌を歌っていた頃の話をしながら、
あの時自分を突き動かしていたのはあの街と
あの街に住む人のパワーであったことを思い出していました。
昨日沖縄に降り立って、
ニューヨークとは異なるもっとやさしい、でも同じくらいの強いパワーを感じたのです。
そして浜辺でユウさんと話しているうちに、自分の中で何かが弾けました。
 
帰り際ユウさんは
モノを作り続けている人に何故続けているのか?と聞いたら、
続けることが自分を支えてくれているからだ、と返ってきた
とおっしゃいました。そして、
「mamiさんはまた歌い始めると思います」と。
姿が見えなくなるまで手を振り続けてくれるユウさんとの別れに、
また涙してしまいました。
 
何か犠牲を払わなければ好きなことは続けられない。
心のどこかでずっとそう思っていました。
でも犠牲を払わなくても好きなことを続ける方法はきっとある、

自分の好きなことをもう一度やってみようと思いました。





夕暮れにはまた浜辺に出て3人でブランコに乗りました。
いつのまにか太陽が沈んでいました。